直隠居の余噺日記

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help リーダーに追加 RSS 菊五郎の勘平(歌舞伎座夜の部)

<<   作成日時 : 2007/02/17 09:58   >>

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 今月の歌舞伎座は忠臣蔵の通しで客席の入りも上々です。
夜の部を見ることにしました。お目当ては三つ、菊五郎の勘平、七段目のに左衛門の平右衛門、それに他ならぬ児太郎ちゃんの力弥です。

 五、六段目菊五郎の勘平が何ともすばらしい。
海老蔵時代の(11)團十郎から松緑、(17)勘三郎など数々の勘平を見てきたのですが、芸の円熟、容姿、総合点においてベストと言っていい勘平です。

 いま演じられる勘平は五代目菊五郎が工夫した型でそれを六代目菊五郎が練り上げ一分の隙もない手順が完成している音羽屋型です。それを七段目がやるのですからちょっと他の人とは思い入れがちがいます。
 五段目の細引きを右手に巻き付けての見得、六段目、煙管を手にして袖の陰で縞の財布を見込むきまり、与市兵衛の死骸が運び込まれ気が転倒して無意識でござを手先だけでくるくる丸めるしぐさ、あたりがそのクライマックス、勘平の心の動きを見事に演技の型にしてしまっています。お見のがしなきよう。

 菊五郎の勘平は、ごく自然に自由な動きでこういう細かい手順をそれと意識などしてやっていないように見えます。
 もう菊五郎が勘平か勘平が菊五郎かというくらいで私も感情移入して私が勘平か勘平が私かという気になります。 
 芝居見物の醍醐味ここにきわまるといったところです。

 周りもいいですね。お軽の玉三郎はいうにおよばず、おかやの吉之丞、二人侍に左団次、権十郎、一文字屋お才に時蔵、判人源六に東蔵という贅沢さ。
 とくに時蔵、東蔵のコンビが秀逸です。とくに時蔵の大店の内儀らしいはんなりとしたお色気のなかに貫禄と、ものに動ぜぬしたたかさ、東蔵の一見威勢のよい乱暴者に見えて実はちゃんと計算している食えないやつなど面白いです。

 ちょっと誉め過ぎかな?でもせっかく好きな芝居を見るのだからアラさがしより 面白さがしのほうがいいでしょう。そのほうがおトクですよ。

 勘平については延若、右近がやった上方風の勘平がありこれはこれで合理的なところがあって面白いですが、そのうち書いてみたいと思います。

 七段目については別にアップします。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
夜の部は月初めに観ましたよ。
YUKA蔵
2007/02/19 12:38
YUKA蔵さんよく来てくれました
お元気そうでうれしいです
(YUKA蔵さんはHP「YUKA蔵の歌舞伎大好き」の大家さんで店子のnaojiroはここできたえられました。)
naojiro
2007/02/20 22:01
naojiro様、まいど!
今回の様にホレボレした「仮名手本〜」は初めてでした。
音羽屋の家の芸はこれ!という物を観ちゃった。って感じです。
源六の東蔵にクラクラきました。
舞台の端から端まで、目が離せなくて困りました。
もっと”目”が欲しかったです(笑)
かしまし娘
URL
2007/02/27 08:21

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