長唄協会設立80周年祝賀会

 2月17日東京會舘で長唄協会設立80周年記念祝賀会が行われました。
長唄協会は大正14年設立戦中戦後の苦難時代を経て今日まで続いています。
 挨拶にたった杵屋五三郎会長はその当時を振り返り、三味線を弾く仕事がなくニコヨン(日当二四〇円!の日雇い)をやった苦難の時代をかたり今日の隆盛の陰に先人の伝統を守る努力があったことを偲びました。
ニコヨンなんて死語同然、昭和二〇年代の前半にハヤッた言葉で、私も懐かし(?)かったです。戦争で親をなくした“浮浪児”“進駐軍”“新円”“カルメ焼き”“モク拾い”など当時小学生だった私には忘れられない言葉です。(何のことだかわ。からないでしょうね、知りたい人はコメントください。詳しく説明します)

 余談はさておき、今回のパーティのテーマは「受け継ぎたいものー過去から未来へ」です。会長、来賓(俳優協会会長中村雀右衛門さんなど)のご挨拶に続いて実行委員会制作のDVD「名人17人の至芸」が上映されました。
 これは過去の会長副会長などをつとめた人たちの映像、音をまとめたもので、まぁよくこんな演奏が残っていたと驚かされるような内容です。
 先代の杵屋勝太郎(大正昭和初期)師の大薩摩「筑摩川」の三味線などはあきれるばかりの超絶技巧、洋楽で言えばリスト、パガニーニもかくやという演奏でした。
 芳村五郎治師のメリヤス「都鳥」には歌右衛門丈の台詞も入って涙が出るくらい懐かしい。
 ただ残念なことにそれぞれの方から借りて編集したので著作権その他の問題で公に上映できるものではないとのことです。
 ここら辺のところを解決してこのDVDが一般に手に入れられるようになればいいのになぁ とつくづくおもわされました。

過去の名演奏にすっかりさらわれたと思ったら、食事がデザートに入ると壇上に子供たち(小3から中3)20数人がそろい、子供向きの長唄の演奏です。
画像

 子供向きといっても曲は各派が子供のために作曲した曲で結構本格的なものです。
 なにしろ作者が吉住慈恭、稀音家浄観、杵屋左吉などという名人たちです。
 短いものですが10曲ほど連続でお囃子も子供たちが受け持ち30分ほどの演奏でした。
 流派の違う先生たちがそれぞれこれほどまでに教え込んだというのは大変な苦労だったと思います。
 お囃子のイヤーというかけ声など立派なものでした。
 唄もちゃんと邦楽の発声になっていたのにはおどろき、われわれ何十年もお稽古してちっとも上達しないオジさんは恥ずかしい。
  過去の名人たちの芸を受け継ぎそれを未来へ伝えていこうという長唄人の心意気を示した、長唄協会のパーティでした。

(今回はちょっとマニアックでしたね。読んでいただいた方ありがとうございます)

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この記事へのコメント

2007年02月21日 21:19
長唄協会パーティにご参列頂き、
ブログ記事としてご掲載くださり、
誠に有難うございました。
大規模なパーティは、どうしても不行き届きが多く、
こうして ご出席の方々にお喜び頂けたら、
何より嬉しく、本当に有難うございます!
スタッフとしては、なかなか客観的な記事も書けず、
勝手ながら、こちらの記事URLを掲載させて頂きました。(事後報告でスミマセン)
宜しければ、下記ご覧下さいませ。
http://blogs.yahoo.co.jp/riseki_tobaya/46342324.html
今後ともヨロシクご後援下さいませ。
取り急ぎ、御礼とご報告まで。

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