10月観たモノ他(勘九郎の伊勢音頭)

 いつもの通り月末に今月の備忘録代わりの記事です。

 今月の歌舞伎座は17世18世勘三郎の追善で先代先々代の由縁の演目が並びました。
勘九郎、七之助の伊勢音頭が見応えあります。
 料理人喜助に仁左衛門、万野に玉三郎と豪華版を揃えて、兄弟に胸を貸します。
 勘九郎の貢はニンとしては先代先々代より合っているようにおもいます。七之助のお紺も良く、一番目の野崎村のお光、久松のコンビも良く、これからの二人の舞台が楽しみです。
 万野は昔は多賀之丞でしたが、最近は歌右衛門、菊五郎、玉三郎、福助と立女形がよくやります。
 女形としてはいかにもやりたくなる役ですが、この役とか、玄冶店の蝙蝠安などは、あまり大物でなく、それなりのベテランにやらせた方がいいです。児太郎がお染め、岸野と若女形として親戚のお兄さんの舞台を懸命にサポートしています。

あと 今月は 10月8日古曲会(紀尾井小ホール)13日杵屋徳衛師リサイタル(新国立リサイタルホール)15日長唄協会秋期演奏会と邦楽の催しに行きました。

 徳衛師リサイタルは新国立の普段弦楽四重奏曲などやるような会場で幕もありません。第一部は古典で「綱館」「初時雨」第2部は新曲で普通新作邦楽というのはチョットなじめないのですが徳衛氏の新曲はあまり長唄に縁のないお客さんにも楽しめるモノでこういう所から新しい長唄愛好者が増えればいいなと思いました
 。
長唄協会秋期演奏会は普通若手中堅中心の会ですが、今回は会長鳥羽屋里長師が「望月」をだしました。おそらく現行長唄最長かもしれない大曲で四十五分ぐらいかかります。謡曲「望月」を元にしたもので偶然泊まり合わせた仇を宿屋の主人が旧主の奥方、若君に討たせるという筋で、舞台のために作られたもの(勧進帳みたいに)らしいですが、舞台も演奏もやることはほとんどありません。今回は唄のワキに岡安晃三郎、三味線杵屋五三吉、太鼓に堅田喜左久と超重量級の五挺五枚で聞き応えがありました。
 途中仇を油断されるため獅子を舞うくだりがあって、そこをダイジェストした「今様望月」という長唄があってこれは長さも適当なのでお浚いなどに時々でます。
 最後に各派女性100人の大合奏「娘道成寺」でおわりました。ここで感心したのはこれだけの大人数でチンチリレンの合方を弾くとその迫力はすごいです。歌舞伎なら大拍手が来るところですが、さすが協会の観客は静かに聞いていました。拍手が起こるのではないかなと心配しましたが、一安心しました。(芝居の時は拍手してもいいのです、聞いてみると三味線も拍手が来ると気分がいいそうです。)

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